海のロシナンテ

海がそこにあるから──、いとむくつけき10人の中年男たち
が小型漁船を買った。その名は“ロシナンテ号”。定員4名。
青いペンキに塗られ、白く縁どりされた“青い宝石”。ある時
は水底に沈み、ある時は大海原を走り、ある時は陸上によじの
ぼる愛船に悪戦苦闘。涙ぐましき努力とほほえましき友情を、
ユーモラスに描く。                   
                     解説・堀江健一

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