まがりかど

空襲の焼け跡、それにつづく結核と闘病生活、そして四年ぶり
の外出。傷つきやすい、若者の少年期から青年期にかけての心
理を、日かげものの境遇でとらえながらも、独自の、ほのかに
におう都会的情緒につつんで、明るく、のびやかに描く表題作
他、「炎の子守唄」と「風化した十字架」を収録。
解説・太田正一

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